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令和2年第107回定例会(第7日) 名簿 開催日: 2020年02月28日
令和2年第107回定例会(第7日) 本文 開催日: 2020年02月28日

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  1. 気仙沼市議会 2020-02-28
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    最終取得日: 2022-12-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2020-02-28 令和2年第107回定例会(第7日) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 205 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 2 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 3 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 4 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 5 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 6 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 7 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 8 : ◎総務部長(畠山 修君) 選択 9 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 10 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 11 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 12 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 13 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 14 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 15 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 16 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 17 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 18 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 19 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 20 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 21 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 22 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 23 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 24 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 25 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 26 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 27 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 28 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 29 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 30 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 31 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 32 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 33 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 34 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 35 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 36 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 37 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 38 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 39 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 40 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 41 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 42 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 43 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 44 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 45 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 46 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 47 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 48 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 49 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 50 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 51 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 52 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 53 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 54 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 55 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 56 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 57 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 58 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 59 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 60 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 61 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 62 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 63 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 64 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 65 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 66 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 67 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 68 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 69 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 70 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 71 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 72 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 73 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 74 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 75 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 76 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 77 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 78 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 79 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 80 : ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 選択 81 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 82 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 83 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 84 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 85 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 86 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 87 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 88 : ◎健康増進課長(畠山賢哉君) 選択 89 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 90 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 91 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 92 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 93 : ◎8番(菊田 篤君) 選択 94 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 95 : ◎1番(今川 悟君) 選択 96 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 97 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 98 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 99 : ◎1番(今川 悟君) 選択 100 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 101 : ◎危機管理監兼危機管理課長(阿部久人君) 選択 102 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 103 : ◎水産課長(昆野賢一君) 選択 104 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 105 : ◎1番(今川 悟君) 選択 106 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 107 : ◎危機管理監兼危機管理課長(阿部久人君) 選択 108 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 109 : ◎1番(今川 悟君) 選択 110 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 111 : ◎危機管理監兼危機管理課長(阿部久人君) 選択 112 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 113 : ◎1番(今川 悟君) 選択 114 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 115 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 116 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 117 : ◎1番(今川 悟君) 選択 118 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 119 : ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) 選択 120 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 121 : ◎1番(今川 悟君) 選択 122 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 123 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 124 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 125 : ◎1番(今川 悟君) 選択 126 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 127 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 128 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 129 : ◎1番(今川 悟君) 選択 130 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 131 : ◎水産課長(昆野賢一君) 選択 132 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 133 : ◎1番(今川 悟君) 選択 134 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 135 : ◎市長(菅原 茂君) 選択 136 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 137 : ◎1番(今川 悟君) 選択 138 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 139 : ◎総務課長(三浦利行君) 選択 140 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 141 : ◎1番(今川 悟君) 選択 142 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 143 : ◎総務課長(三浦利行君) 選択 144 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 145 : ◎1番(今川 悟君) 選択 146 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 147 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 148 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 149 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 150 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 151 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 152 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 153 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 154 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 155 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 156 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 157 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 158 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 159 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 160 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 161 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 162 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 163 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 164 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 165 : ◎19番(村上 進君) 選択 166 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 167 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 168 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 169 : ◎19番(村上 進君) 選択 170 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 171 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 172 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 173 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 174 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 175 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 176 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 177 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 178 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 179 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 180 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 181 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 182 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 183 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 184 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 185 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 186 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 187 : ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 選択 188 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 189 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 190 : ◎教育部長(池田 修君) 選択 191 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 192 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 193 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 194 : ◎教育部長(池田 修君) 選択 195 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 196 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 197 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 198 : ◎教育部長(池田 修君) 選択 199 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 200 : ◎9番(秋山善治郎君) 選択 201 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 202 : ◎学校教育課副参事(櫻井直人君) 選択 203 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 204 : ◎議長(菅原清喜君) 選択 205 : ◎議長(菅原清喜君) ↑ ページの先頭へ 本文 ▼最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:      午前10時00分  開 議 ◎議長(菅原清喜君) ただいまの出席議員数は22名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 2: ◎議長(菅原清喜君) 本日の欠席届け出議員はございません。遅参届け出議員は20番小野寺俊朗君、23番小山和廣君、以上のとおりでありますので御報告いたします。 3: ◎議長(菅原清喜君) 次に、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において、5番小野寺 修君、6番及川善賢君を指名いたします。 4: ◎議長(菅原清喜君) 次に、地方自治法第121条の規定により、説明のため出席を求めましたところ、お手元に配付の名簿のとおりでございますので御報告いたします。 5: ◎議長(菅原清喜君) 次に、報道機関から写真撮影等の申し出があり、議長はこれを許可しておりますので御報告いたします。 6: ◎議長(菅原清喜君) 次に、当局から議案第101号令和2年度気仙沼市一般会計予算に係る資料の提出があり、お手元に配付いたしておりますので御報告いたします。 7: ◎議長(菅原清喜君) 次に、当局から議案第101号に係る令和2年度気仙沼市一般会計予算説明書及び説明資料にミスプリントがあり、その差しかえをお手元に配付いたしておりますので御報告いたします。  ついては、その内容を説明いたしたい旨の申し出がありますので、この際、許可いたします。  総務部長畠山 修君。 8: ◎総務部長(畠山 修君) それでは、令和2年度気仙沼市一般会計予算説明書及び議案第101号説明資料の一部に誤りがございましたので、おわびを申し上げまして、資料差しかえについて御説明を申し上げさせていただきます。  恐れ入りますが、お手元に配付させていただいております資料の2枚目に入っております正誤表をごらんいただきたいと思います。  差しかえの内容でありますけれども、予算説明書の182ページの「4目市民健康管理センター」を「4目市民健康管理センター費」に、「費」という文字が抜け落ちておりました。  それから、218ページの「10目農山漁村地域復興基盤総合整備事」となっているところを「10目農山漁村地域復興基盤総合整備事業費」に訂正をお願いするものでございます。この2件につきましては、ページの最後の行に目の名称が来たときに、後ろの文字が消えてしまうという現象が発生するシステム的なエラーでございます。これについては、急ぎ事業者のほうに修正を指示しているところでございます。  また、議案第101号説明資料の187ページのほうですが、こちらは3の財源内訳に「(3)繰入金、教育施設整備基金繰入金85万3,000円」を加え、一般財源を「1,924万円」から「1,642万8,000円」に訂正をさせていただくものでございます。こちらは財源内の記載誤りでございます。  説明は以上でありますので、よろしくお願い申し上げます。 9: ◎議長(菅原清喜君) よろしいですか。(「はい」の声あり) 10: ◎議長(菅原清喜君) これより、日程に従いまして一般質問を行います。(「議事進行」の声あり)  9番秋山善治郎君。
    11: ◎9番(秋山善治郎君) 過日、報道で、来週から小中学校、高校まで含めて休むということに総理大臣からありましたけれども、そのことについて行政報告なり何らかの形で議会に説明する必要があるかと思いますが、その日程はどのように考えているか、議長からお伺いします。 12: ◎議長(菅原清喜君) 秋山議員に確認しますが、今の議事進行は緊急質問でよろしいですか。  どこで説明するか。  暫時休憩します。      午前10時04分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午前10時06分  再 開 13: ◎議長(菅原清喜君) 再開いたします。  これより日程に従いまして、一般質問を行います。  順次質問を許可いたします。  初めに、「気仙沼の水田農業を守りたい」外1カ件、8番菊田 篤君の質問を行います。8番菊田 篤君。 14: ◎8番(菊田 篤君) 8番未来の菊田でございます。  さまざまな情報が錯綜しておりまして、今8分が経過しました。11時を目標に終了したいと思いますので、よろしくお願いします。早速質問に入らせていただきます。  気仙沼の水田農業を守りたい。  私は、気仙沼の水田農業における災害に強い多面的機能の維持、小規模や家庭内経営の農業を続けられる環境、中山間地の直接支払い制度、多面的機能支払交付金及び水利組合の現状について、深刻な懸念を抱いております。  業界紙でも取り上げられましたが、令和2年1月30日付の日本農業新聞で、食料・農業・農村基本計画の策定に向けて、農林水産省の審議会において同基本計画の考え方を検討したとの記事が掲載されておりました。  具体的には、基本理念である多面的機能の発揮を盛り込むべきとの訴えや、災害への備えとして気候変動による対応も盛り込むよう提起されております。また、小野寺五典衆議院議員が委員長を務める自民党の農業基本政策検討委員会でも、中小規模、家族経営、中山間地農業など、多様な経営や親元就農の支援を求める声が相次いだとありました。  昨今の農地を維持する世論は、大規模集約農業だけでなく小規模や家庭内農業との両輪で推進することを求める声が多く、私もJA職員時代に持論としていた「農業を守るのか」「農地を守るのか」「農家を守るのか」を改めて問いたいと考えております。  そこで、気仙沼の沿岸部農業の現状について、市長の御所見を伺います。  (1)中山間地域等直接支払制度について、交付を受けている団体(協定)数とその組織率を伺います。  交付を受けている団体の主な取り組みについて伺います。  団体または市として課題があるのか伺います。  多面的機能支払交付金を受けている団体との会員としての整合性、活動としての整合性について御所見を伺います。  (2)多面的機能支払交付金について、交付を受けている団体(保全会)数とその組織率をお伺いします。  交付を受けている団体の主な取り組みについて伺います。  団体または市として課題があるのか伺います。  水利組合との組織としての整合性、活動としての整合性について所見を伺います。  (3)水利組合について、組合数について伺います。  市として活動実態を把握しているのか伺います。  もし把握していない場合、活動実態調査をするべきと提案しますが、御所見を伺います。  (4)多面的機能を発揮するための環境整備について、市として多面的機能や災害に強い農地への支援をどのように考えているのか、気仙沼市土地改良事業補助金並びに気仙沼市農林業維持振興事業補助金の見直しを市長に御提案いたしますが、御所見を伺います。  私は、昨今の複雑化する政策、制度に農家がついていくのは非常に困難な傾向にあると感じております。であれば、土地改良区のような計画的な活動を支援できる組織が必要と考えます。組織を立ち上げる上でも、JAや市農業委員会と協議しながら、県や国にも働きかけるべきと考えますが、市長の御所見を伺います。 15: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 16: ◎市長(菅原 茂君) 菊田 篤議員の質問にお答えいたします。  本市の水田農業を守りたいについてでありますが、中山間地域等直接支払制度について、令和2年1月末日現在、交付団体数は60団体、182団地、組織率は平成27年度調査で755カ所、約24%となっております。  交付団体の主な取り組みとしては、主に農業生産条件の不利な中山間地域において、農地の耕作放棄地化防止の観点から、草刈り等の農地維持を行っているほか、農業生産を継続するために、水路の泥上げや農道の草刈りなどを実施しております。  交付団体の課題としては、構成員の高齢化による活動継続が難しくなっていること、代表者や会計役の後継者が不足していることなどが挙げられます。  一方、市の課題は、農地の維持管理を継続するために、組織の広域合併を推進することが挙げられます。各団体が活動を継続していけるように、支援する必要があると考えております。  多面的機能支払交付団体との会員及び活動の整合性については、中山間地域等直接支払交付組織と41団体重複しており、当該団体においては、会員自体もほぼ重複しております。両制度の目的と趣旨は、農地維持の点で似通っておりますが、対象活動自体を明確に区分していることから、整合性については問題ないものと認識しております。  次に、多面的機能支払交付金についてでありますが、交付団体数は75組織、組織率は市内の水田面積の割合から約42%となっております。  交付団体の主な取り組みとしては、農地の有する多面的な機能を保全するため、水路や農道等の維持管理等を行っております。  交付団体の課題としては、中山間地域等直接支払制度と同じく、組織の構成員の高齢化による活動自体の継続が困難になっている点が挙げられます。  一方、市の課題は、活動の継続が困難になった組織との広域合併を進め、対象農地の減少を食いとめ、荒廃農地をふやさないことであると考えております。  次に、水利組合との組織及び活動の整合性についての所見でありますが、水利組合は主に水田等の用水路に係る維持管理等を行う目的であるのに対し、多面的機能支払制度は水路のほか、農地、農道等の質的向上を図る共同活動の支援を目的とするものであります。両者による活動内容はほぼ同一であるにもかかわらず、現在活動している水利組合の中で、事務的煩雑さから多面的機能支払制度を活用していない団体が幾つか見受けられます。  本市としては、本制度が農業用施設の維持管理活動に対して交付金を受けることができる有利な制度であることを踏まえ、積極的な活用が図られるよう、より一層PRを続けてまいります。  次に、水利組合についてでありますが、本市全ての組合数及び活動実態は把握しておりません。現在把握している水利組合は、過去において、本市の土地改良事業補助金や今回の台風19号などの災害により、農林業維持振興補助金を活用して水路などの復旧を申請された水利組合であります。  今後、活動実績のある水利組合を中心に、全体の把握に努めてまいります。  次に、多面的機能を発揮するための環境整備についてでありますが、本市は、農地の有する国土保全等の多面的な機能を維持するため、多面的機能支払交付金事業を活用しているほか、国が防災・減災、国土強靱化対策の一環として打ち出している緊急対策事業の活用を検討しているところであります。  御提案の土地改良事業補助金及び農林業維持振興事業補助金については、前者が現状の農業用施設、用排水路及び農地を営農しやすいようにワンランク上の用途へ改修するための補助金であるのに対し、後者は災害等で被災した農業用施設、用排水路及び農地を被災前の現状に復旧するための補助金であることから、災害への対応を含め、多面的機能の維持に関し、ほぼ全てのケースに対応し得るものと考えており、見直しの必要はないものと判断しております。  次に、農業者の活動を支援する組織についてでありますが、現在、本市では、水田農業を支援する組織としては、市農業再生協議会を設置しているところであります。市、農協、その他の各種関係団体で構成する同協議会では、多面的機能支払交付金や中山間地域等直接支払制度、農地中間管理事業及び農地集積支援策、特に米の生産調整や関係する経営所得安定対策など、農業者にとって有益な情報についてガイドブックにまとめ配付したり、個々の農業経営に即した相談会を毎年市内15カ所で開催するなど、農業者に寄り添った活動を展開しております。  しかしながら現状は、土地改良区のような自主財源での運営ではなく、全額国費での運営のため、多面的機能支払交付金の事務支援や、用排水路などの農業施設の計画的な更新、改修を行うまでの業務は認められていないことから、農協等関係機関と連携し、国などに対し、同協議会の活動強化について働きかけてまいります。 17: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 18: ◎8番(菊田 篤君) 御答弁をいただきましたので、順次質問をさせていただきたいと思います。  まず(1)の中山間地等支払制度についてということで、60組織、組織されているということで、私のほうでも調べさせていただいたというか、実は資料提供していただいている中で8割、10割というところで、どんなことをやっているかな、10割が半分以上あると思うんですけれども、どういうところの取り組みをしているのかということを改めてここでお聞きしました。平成27年の段階で24%というか、今現在もそうだと、5年協定なので27年という段階だと思うんですが、24%ということですけれども、この組織率をもって先ほど後継者、それから合併推進をしていくという課題がありましたけれども、この取り組み、今までどんな取り組みをしてきたのか。後継者の不足、それから広域合併推進に当たって、今までどんな取り組みをしてきたのか、改めてお伺いします。 19: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 20: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) お答えしたいと思います。  少子高齢化が進む中で農業の担い手が減少していくということで、青年就農給付金等を活用いたしまして、これまで10名の若い方々を輩出しておりますし、現在も3名の若い方々が今後の農業を経営するために、今この補助金を活用して事業を行っているというところでございます。 21: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 22: ◎8番(菊田 篤君) この青年就農給付金、今10名ということで、そのうちの3名がということでこの交付金を使っているということですが、これ以外に何か手だてをされたのかどうか、再度確認したいと思います。 23: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 24: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 機会あるごとに、この農業の後継者等の情報等の部分につきまして促しておるというところでございます。 25: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 26: ◎8番(菊田 篤君) 先ほど広域合併推進というところが、その推進をしているということのお話でしたが、どのような推進というか、どのような取り組みをしているのか、改めてお聞きします。 27: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 28: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 今後、高齢化が進んで後継者が減少していくことが目に見えておりますので、単体での活動がひどくなってくるのではないかと考えておりまして、広域合併ということで2組織あるいは3組織で広域的にグループ化をしていただきまして、働きやすい環境をつくったほうがいいということで推進している状況でございます。  現在、56組織ある中で、今5組織がこの広域化ということで10アール当たり3,000円の加算をいただきながら取り組んでいる状況にありまして、今後この広域化を進めていかなければならないということで、推進してまいりたいと考えております。 29: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 30: ◎8番(菊田 篤君) わかりました。  それから、多面的機能支払交付金を受けている団体との整合性、41団体ということで、ほかの19団体は多面的機能は使っていないということだと思うんですけれども、これは何か、どのようにその19組織ですかね、どのように捉えているか確認したいと思います。 31: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 32: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) お答えしたいと思います。  多面的のほうが多く、中山間のほうが組織的には少ないという状況でございます。中山間を行う場合については100分の1以上の傾斜角あるいは1ヘクタールのまとまりのある農地でなければ該当ならないのに対しまして、多面的の部分につきましては平場でもできるという部分を踏まえまして、多面的組織のほうが多い状況にあります。 33: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 34: ◎8番(菊田 篤君) そうすると、その中山間地域等直接支払制度の協定だけで、多面的機能の支払い交付金を使っていない団体が19あるということですよね。そういうことじゃないんでしょうか。その19ある組織は、なぜこの多面的機能を使ってないのかというところの原因というか、その辺をどう捉えているのかを確認したいと思います。 35: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 36: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 事あるごとに多面的な部分について年1回は説明会等でお話をしているところでございますけれども、それぞれの組織において、この多面的機能支払制度を活用する申請をしなかったということでございます。 37: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 38: ◎8番(菊田 篤君) 質問を前に進めたいんですが、今、申請をされなかったということなんですけれども、実際に中山間地は申請されて協定を結んでいると。ただ、多面的機能交付金のほうも使えるんだけれども、使っていないと。なので、申請されなかったではなくて、なぜ多面的機能支払交付金をその団体は使わなかったのか。重複している団体が41団体あるにもかかわらず、ほぼほぼ同じメンバーだとして、会員だとして、片や申請して片や申請していないというのは、この多面的機能支払交付金の使いにくさというものもあるんですかね。その辺どう分析していたのかということを確認したいと思います。 39: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 40: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 中身を担当者から今聞いたわけでございますけれども、やはり事務の煩雑さから取り組みできないのが大方のようだということでございます。 41: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 42: ◎8番(菊田 篤君) わかりました。  多面的機能交付金のほうに移ります。これも組織率42%ということですが、これも高齢化で困難という状況の中で、組織をつくる前に事前に諦めてしまうというところが58%あるということだと思うんですが、これも改めて多面的機能の組織に関しての課題である広域合併の推進とか、高齢化についてどのような取り組みをしてきたのか、お聞きしたいと思います。 43: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 44: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 中山間のほうは広域合併ということで、先ほど56団体のうち5組織が広域化をやっているところでございますけれども、多面的な部分については制度はあるものの、現在のところ広域化をしている組織はありませんので、今後高齢化の後継者不足を考える意味においては、この多面的な機能を使っている部分についても広域化を促進してまいりたいと考えております。 45: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 46: ◎8番(菊田 篤君) 広域化もそうなんですけれども、58%の組織していないところについて、これについてもどのような取り組みをしてきたのか。そのまま申し込まないからそのままということでは多分ないんだろうと思いますので、そこのところをあわせてお聞きしたいと思います。 47: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 48: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 制度としてはPRはしておりますけれども、少子高齢化に伴いまして農家の方々が離農している状況の中で、この組織的な部分が伸びてこなかったと分析をしております。 49: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 50: ◎8番(菊田 篤君) わかりました。  今度は水利組合のことについてお伺いします。  組合数についてはということで、全体像を把握していないということであります。震災後特に被災して、なかなか動けないという方々も多分いるんだろうと思っておりました。私の聞くところによるとということで、震災や離農など、さまざまな影響で活動が休止しているところがあるんだと思っております。用水路整備については、例えば世代交代した後継者が、水路が壊れたんだけれどもどうしたらいいかわからないというところで、私のほうにも相談等々もありました。実際に個人で何とかしようというレベルで考えても、後でお話ししますけれども、維持振興補助金のほうを使おうとしても、かなりの金額を負担しないとできないということで、では水利組合と話をしてみたらどうかという話をするんですが、実際に水利組合が活動していない状況の中で、なかなか誰に相談したらいいかわからないということが発生しております。  ですので、基本的にはその活動母体というか、用水路等に関しては水利組合がまず基本だと思っております。その上で、この多面的機能交付金とか中山間地とかあるんだと思っておりますので、ここの活動実態を調査するということをいただきましたので、それで間違いないでしょうか。再度確認します。 51: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 52: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 組合数についてでございますけれども、水利組合については法的な根拠がなく、用排水路を管理する目的で地域住民が設立する任意の団体でありますことから、市による組合の数は把握はしておりませんけれども、気仙沼地域の部分についてはある程度の数字はつかんでおります。  市が把握している、気仙沼全体としてはつかんでおりません。昔やっていた水利組合とか、そういう部分がわかりかねるということもありますけれども、台帳としては気仙沼が56件、それから本吉は9件ということで、本吉につきましては台風19号の被災による農林業維持振興補助金を申請した組合ということになりますので、活動実績のある水利組合を中心に全体の把握に努めてまいりたいと考えております。 53: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 54: ◎8番(菊田 篤君) 活動実績のあるというか、今活動実績が現在ないところも水利組合組織自体は残っているわけで、もしかするとそこも調査しないと、これからお話ししたいと思っておりますけれども、この多面的と中山間地の話が前に進まないのかと思っておりますので、あわせて調査をお願いしたいと思います。  (4)の多面的機能を発揮する環境整備ということで、まず土地改良事業補助金と農林業維持振興事業補助金ということで、見直しはしないというお話をいただきました。改めて今回の台風19号でも、この農林業維持振興事業補助金というものを使って復旧していくという、これは金額が40万円以下となっていると思います。その金額、40万円以下の被害で補助金を交付するとなっていますけれども、激甚災害の場合の例えば40万円以上という区分もあるんですね。この農林業維持振興事業補助金40万円以下とあるんです。片や激甚災害に指定されると9割以上の補助があって、負担分はすごく少ない。片や40万円で維持振興事業補助金でやると3割負担になるというところの、ここは調整というのはどのように行っているんですか。40万円というちょうどこの金額というのは、市としてはどうさばいたほうがいいというか、農家の負担を少なくするためにどうしたらいいのかということ。その辺の調整の仕方というか、考え方を教えていただければと思います。
    55: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 56: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 菊田 篤議員が言ったとおり、40万円が一つのボーダーということでなっておりまして、国債の申請できる金額が40万円以上ということになっております。ですけれども、国債の認定を受けて事業を実施するためには、最低でも半年くらいかかるという状況があります。  昨年の10月12日、13日で台風19号の被害を受けたわけですけれども、査定が終わったのが1月末日で、これから2月の定例議会の補正予算ということで出して、実質的に入札にかけられるのが3月できるかできないかということで、事業完了となりますと4月、5月という現実があるわけです。それで、ルール上は40万円以下に対して補助ということにしておりますけれども、本市といたしましては市長が特に認めるものという部分を活用いたしまして、それを超える部分につきましても同等の補助をしている現実がございます。  これは春先に田んぼをやりたいんだということになりますと、2月、3月に準備をして田植えということを踏まえますと、頭首工等を直さないと田んぼができないという状況を鑑みまして、そこは弾力的に運用しているということで、農家の方々に沿った対応をさせていただいているところでございます。 57: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 58: ◎8番(菊田 篤君) 今お話をいただきましたが、これは緊急的にというか、復旧工事を施工しながら、この激甚災害の補助の適用というのは受けられないんでしょうか。予算化する中で、この維持振興補助金で市としては予算をとっていたとしても、後で激甚災害に指定された段階でそういうつけかえというか、そういうことは先行してできないのかどうか。まずは工事のほうですね、春の作付に間に合うように工事のほうを先行してできないのかどうか。そこを確認したいと思います。 59: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 60: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 詳細についてはちょっとわかりかねますけれども、基準的な部分を申せば、事前着手届等の部分を出さないと該当にならないとは考えておりますが、ただ市町村債の部分の市債の発行ができると考えておりまして、それは結果をもってじゃないと出すことができないということでありますので、活用できる部分については市の持ち出しが少なくなるよう、地方債を活用しながら対応していく予定としております。 61: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 62: ◎8番(菊田 篤君) もう一回、この40万円ですね、40万円という見積もりをしているところで、激甚災害に指定されると国庫補助がかなり大きく出るというところで、今でもその前の段階では、この農林業維持振興補助金で40万円の人たちも予算化されているわけですよね。だけれども、実際にはこちらの補助のほうが大きいので、それは後で、要はこの激甚災害の適用になった段階でひっくり返せないのかというところなんですよ。農家負担も減りますし。または農家が負担するかどうかあれですけれども、県、市町村等の金額というのもちょうど、40万円で議論するのもあれですけれども、その40万円以上、40万円以下というところで40万円がちょうど中間というか重なっていましたので、そこの確認をしたかったんですが、改めてお聞きします。 63: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 64: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 補助率等の部分については、3月にならないと確定しないという部分もございますので、今の部分で明確な答えというのはできかねるということでございます。  それから、先ほど私の答弁の中で菊田 篤さんと申し上げましたけれども、菊田議員と訂正をさせていただきたいと思います。大変申しわけございませんでした。 65: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 66: ◎8番(菊田 篤君) フルネームで呼んでいただきましてありがとうございます。  ここのところは私、今40万円のところ、何回も言うようですけれども、事前に手続をとっていれば国の補助が受けられる、激甚災害に後々指定されたときに国庫補助が95%、またはあわせて農家負担または県市町村負担が2万円という、3割負担と全然違う金額になるということなので、ここのところは改めてできないのかということを今お聞きしたわけでございますが、事前の届け出をしていればできるのではないんですかというお話です。 67: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 68: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) この補助金の申請が130件を超えて今あるわけでございますけれども、当初は40万円の6割、7割ということで予算化をしたところでございますけれども、現在のところ約35万円から40万円の補助クラスになってきているという状況を踏まえまして、なかなかその部分で今の段階で見通しを出すというのが難しかったというのが現実であります。 69: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 70: ◎8番(菊田 篤君) この台風19号に関しても、事前の予報等々あって、もしかすると広範囲にということであったんだろうと思っていまして、その際に雨がたくさん降るという予報もあったと思います。想像力を働かせれば、広範囲で大きな被害が出るだろうということは、ある程度予測できたのではないかという思いで、そうなってくると、あってはならなかったとその時点では考えるとは思うんですが、激甚災害というのも考えると、先手先手を打ってそういう形で取り組めば、激甚災害の指定の場合の補助率とか、農家負担の軽減というところにつなげたのではないかと私は思っております。ここは精査をしていただきたいと思います。  それから、多面的交付金の活用で、計画的な水路等の長寿命化を促して、本来の補助金のあり方というか、補助率についても私は見直す必要があるのではないかということで、先ほど言っていた多面的機能交付金、中山間地もですけれども、多面的機能交付金の交付、長寿命化を使いながら、計画的な用水路の整備であったり、頭首工の更新であったりというところをしていく上で、改めてではこの振興事業維持補助金というものの補助率というのはこれでいいのかというところも、改めて見直す機会が必要なのではないかということで、今見直してくださいというよりは、このことを進めながら見直していったほうがいいんじゃないかというお話なんですが、いかがでしょうか。 71: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 72: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 現在この補助率が6割と7割という状況になっております。例えばこれを10%かさ上げして7割、8割ということにした場合、今回の台風19号の補助金見込み額が私の試算では1億円を超えることになります。そうすると、仮に10%上げたとすると、1,000万円の財源がさらに必要になるということになります。市町村債を使ったとしても、交付税措置率が31%に達しませんので、実質は70%の一般財源が必要になるということになるわけです。  本市の財政を考えた場合、パイは決まっておりますので、10%を上げた場合、この部分をどこからか圧縮して一般財源を700万円、この農林業維持振興事業につけかえるということになります。一方で、では気仙沼市で数えたことがないんですけれども、100以上を超える補助金があると思われますけれども、では一律に全ての補助金を10%上げるんですかという論法も成り立つわけでございます。農林課長とすれば、上げることは理想だとは思いますけれども、難しいというのが本音でございます。  私は農林課長という前に気仙沼市の職員でありますので、全体を見回して対応しなければならないことを考えれば、突出した補助金のあり方はいかがなものかと考えた次第であります。 73: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 74: ◎8番(菊田 篤君) 農林課長ということは職員であるというのは、こちらも認識はしておりますので。ただ、私が言いたいのは、これだけを見直してくださいということではないんですよ。水利組合を別とした、例えば多面的機能の関係の交付金を使って、さまざまな取り組みをする上で、あくまでもこの維持振興事業補助金がどうなのかというところ、そういうところを見直していったほうがいいんじゃないかということを御提案しているわけでございます。もしかすると、先ほど言った多面的機能が使いづらいところがたくさんあって、そのことをしっかりと訴えていくことによって、使いやすくなってくる。その上で、そちらのほうを使えるんであれば、こちらのほうはどのように見ていくか。それと、昨今の先ほど言った世論の中で、大規模集約だけではなくて、小規模経営または家族経営もしっかりと見直して、両輪で進めていかなければならないというところで、ただその地域地域の実情があるということの、地域の実情をまず知った上で、その上でこの補助金はどうなのかというところを、最終的にはというか、見直していただきたいという、そういう思いというか、そういう考え方でお話をさせていただきました。  あと土地改良区のような計画的な活動を支援できる組織という話で、農業再生協議会があるよということのお話はいただきました。ただ、先ほど多面的機能でも複雑で使いづらいという話でしたかね。事務が煩雑というお話をいただきました。まさしくそうなんだと思っております。  私の中では、中山間地の協定や保全会、水利組合ということで、かなり組織がいっぱいつくられているんですよ。同じではないというか、同じではないですけれども、似たような組織がいっぱいつくられているということなんです。ただ、これは水利組合を基本として、直接支払いの協定と多面的交付金の保全会をグルーピングして整理するというのが必要なのでないかと思っておりました。  その上で計画的な整備が可能にならないかと思っております。あわせてその事務支援、計画策定支援を、その団体と一緒になって考える必要があるのではないかと思っております。その点は私の提案はそういうことなんですけれども、改めてそのことをお聞きしたいと思います。 75: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 76: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 先ほど多面的な部分が進んでいないと、広域化が進んでいないという答弁をしたところでございます。それが事務の煩雑化が問題があるということで、私もどうやったらこれが事務の煩雑化を緩和できるのかということで考えたときに、中山間と多面的の補助金を合わせますと6,000万円ほどの補助金をいただいているわけです。この補助金の10%を各組織から集めれば、600万円の原資を生み出すことができる。それで、事務局員を雇って全ての多面的、中山間地域の事務をとらせることができないだろうかと考えまして、93団体に対してアンケート調査を行っております。  その結果、私は80%以上がこれに賛同していただけるという状況であれば、推進しようという考え方でおったわけでございますけれども、これを活用したいという組織が25.8%、それと利用しませんというのが47.5%あった状況を踏まえまして、団体がこのニーズを望んでいないんだということで、当分の間は静観することとしたところであります。  それから、組織についてでありますけれども、今後少子高齢化が進む中で、新たな組織をつくるよりは、既存の団体を統合するなりして活用したほうがはるかに有益ではないかと。その意味で市の農業再生協議会を、業務の幅を広げてできるようにしたほうが、双方にとってメリットが高いのではないかということで、先ほど市長が答弁をしたところでございます。 77: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 78: ◎8番(菊田 篤君) わかりましたというか、ぜひそういう調査まで課長のほうで考えてやっているのであれば、そこのところの先ほど言った事務支援とか、そういうのはまだできないんだというところですけれども、そこも広げていきながら、再生協議会を活用するのか、または別な団体を活用するのか、これからの話し合いが必要なんだろうと思っております。  ただ、要らないという47%は、自分たちでできるんだというところは、もしかするとそれはそれで尊重しなければならないと思いますので、そこの協議をしていただきたいのと、ただ先ほど言った1月30日の日本農業新聞の論説の中で、次期中山間地の直接支払いのほうの論説が載っていましたが、農地面積が2019年で439万7,000ヘクタールということで、実は2025年の目標が440万ヘクタールだったのに、さらにそこを割り込んでしまったと。日本全体ではそういうふうに減っていると。気仙沼の数字は私も調査というか聞いていないのでわかりませんが、いずれそういう急激な減り方をしているのは間違いないということが書いてあって、ここの中に、農家らが話し合いの場を持ち、戦略をまとめるには、現場で推進する市町村などの体制が鍵を握ると書いてあります。  しかし、平成の大合併以降、多くは職員が減り、農業担当者の配置も難しくなっている。現場に寄り添い活動を続けるための方策を、集落とともに検討する人材を確保できるよう、市町村への支援が必要だと書いてあって、また同省は都道府県や市町村が推進体制を強化するための交付金を用意しているがと書いてありますが、この交付金というのは活用したんでしょうか。この交付金を活用して、そういう組織づくりのほうに役に立てられないのか、市のほうではどのようにこの交付金を捉えていたのか、確認したいと思います。 79: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼農林課長三浦幸彦君。 80: ◎産業部参事農林課長三浦幸彦君) 農林水産省の補助金、交付金等は多うございますので、どの部分を指して言うのか、具体的にわからないと調べようがないというのが現実にあります。ただ、本市にとっていい補助制度であれば、一般財源の支出を抑制するためには、できるものは活用していると自負しておりますので、今後もその考え方について対応してまいりたいと考えております。 81: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 82: ◎8番(菊田 篤君) できるものは活用していただきたいと思いますし、交付金を取りにいくというか、活用するというよりは、農家のために何ができるかということが大事だろうと。農地もそうですけれども、沿岸農業もそうですけれども、そのことを念頭に置いて推進していただきたいと思っておりますので、この機能はもしかすると次回続きがあると思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、2カ件目のこどもインフルエンザ予防接種費用助成について。  議員活動をしておりますと、市民からさまざまな要望を受けますが、子育て世代から特に要望の多い子供インフルエンザ予防接種費用助成について、市長の所見を伺います。  平成28年12月の一般質問でも、当時の11番議員から宮城県栗原市の例を挙げて質問がありました。質問した議員から承諾をいただきましたので、あれから3年が経過した現在の状況について確認をさせていただきます。  (1)過去3年の市立幼稚園、小学校、中学校並びに市立保育所等のインフルエンザによる出席停止者数を伺います。あわせて、その数字についてどのように考えるのか、市長の所見を伺います。  (2)市の独自財源では実現が難しい、国の子育て施策として制度化すべきとし、国・県に働きかけるとしましたが、これまでどのような働きかけをしてきたのか。国や県の回答はあったのか、市長に伺います。  (3)また、市はこの3年間でどのような検討をしてきたのか。特にプロジェクト1.90での検討があったのか。あったとすれば、どのような議論があったのか。または、もしなかったとすれば、今後検討する考えはあるのか、市長に伺います。  (4)当時の子供の数から50%が予防接種した場合、当時というのは先ほど言った3年前の一般質問ですが、子供の数から50%が予防接種した場合として見積もった2,500万円の効果は、罹患者数の減少、子供医療費の削減、家族による看護の減少など一定の効果はあると感じますが、市長の御所見を伺います。  なお、昨今の新型コロナウイルスの話題で持ち切りのところ、今なぜインフルエンザかということなんですが、通告をする前の段階では私の中ではインフルエンザが重要だと思っていたので、今の段階になってしまいましたが、よろしくお願いしたいと思います。 83: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 84: ◎市長(菅原 茂君) 次に、こどもインフルエンザ予防接種費用助成についてでありますが、過去3年の出席停止者数及び罹患者数は、平成28年度、市立幼稚園、5月1日園児数204名、出席停止16名。認可保育施設、4月1日児童数619名、罹患者数152名。小・中学校、5月1日児童・生徒数4,393名、出席停止797名。出席停止者及び罹患者数の合計は965名で全体の18.5%でした。  平成29年度は、市立幼稚園、園児数194名、出席停止19名。認可保育施設、児童数618名、罹患者数195名。小・中学校、児童・生徒数4,198名、出席停止者1,094名。合計1,308名、26.1%に当たります。  平成30年度は、市立幼稚園、園児数202名、出席停止62名。認可保育施設、児童数636名、罹患者数177名。小・中学校、児童・生徒数3,992名、出席停止986名。合計1,225名、25.4%となっております。  出席停止者などは年度や施設により増減がありますが、流行により学級閉鎖、学年閉鎖になれば罹患した児童・生徒のみならず、多くの児童・生徒の学習機会が失われたり、家族が看護のため仕事を休まざるを得なくなるなど、感染による影響は大きいものと捉えております。  次に、予防接種費用助成の国・県への働きかけについてでありますが、宮城県市長会へ各市から出せる要望は5件までと制限されております。市から提出する庁内審査の中で、残念ながら優先順位に満たず、市としての要望は実現しておりません。  一方で、宮城県市議会議長会平成30年度及び令和元年の要望には、任意予防接種事業の定期化と、定期予防接種の財源措置の拡大について盛り込んでいただいております。その中で、成人の風疹ワクチンとロタウイルスワクチンは定期接種化が決定しました。一方で、65歳未満のインフルエンザ予防接種などは、いまだ任意接種のままとなっております。  子供インフルエンザについては、本市から令和2年度春の宮城県市長会議の議案として提案し、定期接種化とその財源措置を働きかけてまいります。  次に、予防接種費用助成については、継続した接種費用の財源確保が課題となっております。  本年1月に開催した子育てタウンミーティングの中で、子供のインフルエンザ予防接種費用の助成要望が出されており、他市の効果や本市の実際の接種率等を検証し、検討してまいります。あわせて、本市として、予防接種法に基づく定期のインフルエンザの対象範囲を拡大するよう、国・県へ要望してまいります。  次に、予防接種を実施した場合の効果についてでありますが、インフルエンザはその種類やその時々の地域での流行に違いがあり、効果の検証は容易ではありませんが、インフルエンザワクチンはインフルエンザに罹患した場合でも症状を抑え、重症化を予防する効果があることから、ワクチンを接種することで保護者の不安解消が一定程度図られるものと捉えております。以上です。 85: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 86: ◎8番(菊田 篤君) インフルエンザによる出席停止者ということで、数字が今答弁されました。25%を超える、4人に1人というところの数字なのかと思っております。ただ、これは多分冬休みとか春休みの休み中に罹患した子供たちの数字は入っていないと思っておりますので、この人数の子供たちが学校を休まざるを得ないというか、もしかするとワクチン接種してもなる場合はなるということで言われておりますが、前の議論にもありましたとおり、脳炎、脳症という最悪の事態を防ぐというところでは効果的にはなるのかと思っております。  ですので、私は非常に多い数字だなと思っておりますが、他市の事例も見ると、これより多いところ、少ないところ多々あるとは思いますが、これも議論の中でぜひ検討していただきたいのと、国・県への働きかけというのをしっかりやっていただきたいと思っております。いかがでしょうか。 87: ◎議長(菅原清喜君) 健康増進課長畠山賢哉君。 88: ◎健康増進課長(畠山賢哉君) 菊田議員にお答えいたします。  これまでも継続して検討してまいりましたけれども、引き続き効果等も勘案しながら検討をしてまいりますし、あと先ほど市長答弁にもございましたが、国・県への要望のほうの準備もしていくところでございます。以上です。 89: ◎議長(菅原清喜君) 8番菊田 篤君。 90: ◎8番(菊田 篤君) 済みません、時間を少しオーバーしてしまいました。本来の持ち時間はまだあるんですけれども、農業について実は市長に本当は聞きたかったんですけれども、聞いていいですか。もし先ほどの、インフルエンザのほうもそのとおりで進めていただきたいと思いますし、先ほどの農業の議論の中で市長の考えがあれば御答弁をお願いします。 91: ◎議長(菅原清喜君) 市長菅原 茂君。 92: ◎市長(菅原 茂君) 農業に限らず、国の補助制度、非常に重層的になってきていますので、そのことを個別に戦略的にとっていく、そしてそのことによって農家の負担を減らしていくということが極めて大事だと思いますし、あわせて農家の方たちがすぐ活動できるような組織体制への支援というものが必要になってくるのかと思います。  子供インフルエンザのほうですけれども、これは事前に庁内で随分議論しました。したんですけれども、正直言って任意にしていただいているので、では気仙沼市の児童・生徒が何%の人が今接種しているのですかということさえつかんでいないという実態が実はありました。ということで、そこをまず指示をしました。  というのは、栗原市のほうは助成しているので数字はわかるんですね。12歳未満で7割、中学生になると5割ちょっとぐらいです。結果をこの冬だけ見ますと、県のほうの学級閉鎖等の調べがあったので、残念ながら、残念って言い方がちょっと難しいですけれども、栗原のほうが圧倒的に学級閉鎖が多かったりしているのですね。そういうことだから必要ないんだという話ではないということもわかります。先ほどおっしゃったように、重症化させないことが必要だし、ほかのワクチンと違ってインフルエンザのワクチンというのはそういうものだと思って考えなければならないと思います。  いずれにしても何千万単位の支援になりますので、今後、次の議員さんの質問にもいろいろありますけれども、本市としてプロジェクト1.90も踏まえた上で、どこにお金を使っていくんだということも少し考えていかなければならない。総合的に考える必要があると思います。またあわせて、課長からも私からも答弁しましたけれども、次の、春はもう決まっちゃっているので、次の市長会のほうには市からは必ず出すということにします。 93: ◎8番(菊田 篤君) ありがとうございました。終わります。 94: ◎議長(菅原清喜君) これにて8番菊田 篤君の質問を終わります。  次に、「津波避難について」外2カ件、1番今川 悟君の質問を行います。1番今川 悟君。 95: ◎1番(今川 悟君) 会派未来の今川です。よろしくお願いいたします。  今回はなるべく時間を短くしたいと思っておりまして、答弁が1個でも前に進めば次の質問に入っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。  最初に、津波避難について伺います。  もうすぐ震災から9年です。復興が進んで沿岸ににぎわいが戻りつつある中、また必ず襲来する津波から命を守るには避難行動が何よりも大切ですので、次の4点について質問します。  1、昨年2月の一般質問で、災害危険区域内の事業所で働く人たちの避難対策を確認したところ、今後災害危険区域内で再建した事業所の現状を調査する、津波避難対策や事業継続計画等に関する研修会の開催を検討するなどと答弁がありました。この1年間の成果と課題、今後の取り組みについて説明を求めます。  2、防潮堤の計画が全地区で固まり、完成した地区もありますが、新たな防潮堤や道路整備などを踏まえた避難行動が必要です。特に、県管理漁港の防潮堤では、横引きゲート式の陸閘が津波注意報・警報の発表と合わせて閉鎖されるため、その周知と対応が課題となります。このことについて平成27年6月の一般質問では、ゲートの開閉については県に地区別の対応を求めていくことにしていましたが、避難後に魚市場に残される水産物の保険対応、関係者や市民への周知方法、その後の状況について説明を求めます。  3、この地域では、平成28年11月を最後に、津波注意報・警報は発表されていませんが、もしも津波警報が出たら陸閘の閉鎖以外にどんな混乱が想定されるでしょうか。特に心配されるのは、沿岸にある幹線道路の通行どめです。平成27年6月の一般質問でも議論しましたが、三陸道は震度5弱の地震で通行どめとなり、津波警報中は国道45号の過去の津波浸水域が通行どめとなります。沿岸に向かう県道や市道も通行規制が行われます。規制箇所は市のホームページでも公表されていますが、市民への周知と混乱を防ぐための課題と対応について説明を求めます。  4、本市は、東京大学と平成27年に共同研究の契約を締結し、震災で犠牲になった方々の行動傾向を分析して、今後の避難対策に生かすことにしていました。その成果を示してください。 96: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 97: ◎市長(菅原 茂君) 今川 悟議員の質問にお答えいたします。  災害危険区域内の事業所で働く人たちの津波避難についてでありますが、この1年間の成果については、全市一斉の市津波総合防災訓練の実施や、災害危険区域も含む市内事業所で働く外国人技能実習生などを対象とした防災講座は開催しているものの、災害危険区域内に再建した事業所の現状調査や津波避難対策などに関する研修会の開催までには至っておりません。  今後の取り組みとしては、庁内の各部署と連携して、事業所の現状調査を実施するとともに、事業所の方々に本年3月に開催する予定の地震津波に関する研修会への参加を促してまいります。  また、東北大学災害科学国際研究所と市が共同で開催している防災文化講演会のテーマに、来年度、津波避難対策や事業継続計画(BCP)を盛り込むなど、災害危険区域内に再建している事業所で働く人たちの津波対策の充実を図ってまいります。  なお、現在、できれば本日中に、本市の主催の行事、イベントの対応方針、きのう県が出しているんですけれども、本市としても出したいと思っています。本会議終了後、また朝もやりました会議をやります。そのことによって、先ほど言った研修会等が開かれるかどうかというのは、また延期するかもしれないという意味でお聞きいただければありがたいと思います。  次に、防潮堤関係でありますが、陸閘等の整備について、県では宮城県水門・陸閘自動システムを構築し、その通信ネットワークによって津波注意報・警報等の発表時に遠隔操作で閉鎖できるように整備を行っており、閉鎖後は乗り越し用道路や避難階段で防潮堤の海側から避難が行えるように整備しております。  また、陸閘操作について、平成28年3月に海岸管理者が管理する水門・陸閘等操作規則を定めており、津波注意報・警報等が発令されたときには、陸閘ごとに時間差を設定し、閉鎖することになっております。各地区の具体的な操作方法は、現在、各地区の実情に応じた操作規則の細則づくりを進めているところであり、今後、市に協議すると伺っております。  県において、陸閘等を設置する際に地区住民や関係者に随時説明会を実施し、操作や避難方法などの周知をしているところでありますが、市といたしましても陸閘等の閉鎖後に防潮堤の海側から安全な場所に円滑な避難行動ができるよう、防災講座や防災ワークショップなどの機会を捉え、避難経路を確認する津波避難訓練を行うよう促してまいります。  また、避難後に魚市場に残される水産物の保険対応については、船上の漁獲物に対しては漁船積荷保険制度があり、落札された漁獲物に対しては買い受け人の責任で損害保険を付保できる可能性がありますが、水揚げ後、魚市場に上場中に存置された魚介類の滅失・損傷・価値低下などに対する補償制度はないため、津波による避難勧告・指示発令時において、魚市場関係者による迅速な避難行動の妨げになりかねない状態にあります。  このため、平成28年11月、全国市長会水産都市協議会を代表して発言の機会を得ました自由民主党水産総合調査会役員会において、魚市場構内における上場漁獲物への保険制度の必要性を訴えたことを皮切りに、これまで特定第三種漁港市長協議会や全国水産都市三団体連絡協議会等を通じ、救済措置の創設について要望を重ねてきたところであり、また昨年7月には、自民党水産総合調査会の浜田靖一会長が来市された際の意見交換の場においても、市内水産関係団体とともに同様の要望を行ってきたところであります。  しかしながら、国における救済措置がいまだ講じられていないことから、本市といたしましては、避難勧告等を発令した場合であっても、魚市場関係者が安心して避難が行えるよう、今後ともあらゆる機会を捉え、要望の実現に向け、国に対し粘り強く訴えてまいります。  次に、幹線道路の通行どめについてでありますが、津波発生時における規制箇所については、平成27年に警察署及び道路管理者などの関係機関と協議し、規制箇所などを記した交通規制・避難誘導箇所エリアマップ(暫定版)を作成し、市ホームページで公表しているところであります。  このエリアマップは、津波発生時に浸水地域への車両の流入規制を実施し、交通の混乱や交通事故の防止、市民の円滑な避難と緊急車両の通行を確保することを目的に作成しており、市津波総合防災訓練の際に、警察や交通指導隊などが実施する避難誘導・交通規制訓練において活用しております。  一方、実際に通行どめなどの規制が行われた際の周知については、現地において、警察などによる避難誘導を行うほか、規制箇所などの情報について、防災行政無線やコミュニティFM、被災者支援メールなどを通じ、発信してまいります。
     なお、エリアマップについては、今後防潮堤などの復興事業の進捗により、警察や道路管理者などと協議しながら内容を精査するとともに、宮城県が新たに作成する津波浸水想定区域図を踏まえ、見直しを行ってまいります。  次に、震災で犠牲になった方々の行動分析と今後の避難対策についてでありますが、東京大学との共同研究は、市民の避難行動における課題を調査・分析することにより、防災活動や災害時の情報伝達のあり方を改善することなどを目的として、平成27年11月に契約を締結しております。  その内容は、本市の犠牲者について、浸水区域における高齢化率、高齢者犠牲率、年齢階層別の人口、犠牲者数、世帯人数による分析、居住年数による分析、防災講座の効果の分析、犠牲者の位置を点で見た分析の6項目の視点を設定し、調査を行ったもので、平成28年11月に中間報告を受けております。  その中間報告の内容は、本市から提供した犠牲者の住民基本データなどをもとにした数字的な基礎的分析となっており、このままでは活用が難しい内容となっていることから、これまで公表をしておりません。  今後、分析結果を文章化した報告をいただくこととなっておりますので、その際には公表し、今後、県が作成する津波浸水想定区域図を踏まえた津波避難計画の見直しにおいて反映させるとともに、地域や学校などでの防災講座等に活用してまいります。 98: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 99: ◎1番(今川 悟君) わかりました。大分整理してもらったんですが、なかなか進んでいることと、大分進んでいないものもあるなというのが印象です。  1個ずつまず確認していきますけれども、事業所向けの避難の話なんですが、今後、調査をしてくれるという話なので、その分はいつまでにまとめてくれるのかというところをまずお尋ねしたいと思います。やはり研修会もやるということですが、そういう研修会の折々にアンケートをとるとか、いろいろな折に調査していくということが大事だと思いますので、そこをぜひ伺いたいのと、あと前に別な機会に答弁があった魚市場のBCP、事業継続計画をつくるときに、そういう部分の調査ができるんじゃないかという話があったんですが、それは年度内に完成するということですけれども、その部分では事業所の避難という部分に関しては調査できなかったということでよろしいでしょうか。 100: ◎議長(菅原清喜君) 危機管理監兼危機管理課長阿部久人君。 101: ◎危機管理監兼危機管理課長(阿部久人君) 事業所等の避難対策について、時期的なものですね、調査あるいは避難訓練の促しなど、これらについては新年度、令和2年度、できるだけ早目に実施したいと考えております。いつまでというはっきりしたことは言えないんですけれども、令和2年度中の早い時期ということで考えております。 102: ◎議長(菅原清喜君) 水産課長昆野賢一君。 103: ◎水産課長(昆野賢一君) 魚市場のBCPと避難計画の関係についてお答えしたいと思います。  魚市場のBCPなんですけれども、こちらのほうは先ほど御発言のありましたとおり、一応3月末をめどに策定を進めております。もしかするとちょっと年度越えということも考えられますが、そのようなスケジュールで進めているところでございます。  こちらのほうなんですが、気仙沼漁港における事業継続計画ということで、発災時の避難計画ではなくて、東日本大震災での教訓を踏まえて、水産物の生産、流通機能を早期に再開するための計画ということになっておりますので、避難の部分につきましてはBCPの中には入っていないということにはなっております。  以上でございます。 104: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 105: ◎1番(今川 悟君) このBCPづくりの中でもヒアリングをしたということですので、そういうヒアリングの機会にできるだけ避難のことも含めて、さっき水産物の保険対応の件もありましたけれども、個々にそれぞれやるんじゃなくて、できるだけまとめて課題を共有してほしいと思いまして、そこはぜひそういう視点を持って進めてほしいと思います。  陸閘についてなんですけれども、今の答弁ですと、住んでいる方々とか事業者の方々はいいんですが、来訪者の方々も恐らく混乱の中に入ってしまうんじゃないかという思いがありますので、特に港町のように道路そのものが閉鎖される箇所がありますから、来た人が急に道路にゲートが閉まっていくという恐怖を考えると、その辺時間差も考えるということですが、来訪者向けの対応というのも今後検討してほしいと思うんですが、その辺は対応のほうは考えているんでしょうか。 106: ◎議長(菅原清喜君) 危機管理監兼危機管理課長阿部久人君。 107: ◎危機管理監兼危機管理課長(阿部久人君) 観光客等の本市に来訪した方々への対応、避難の誘導ということでありますけれども、避難誘導看板を市内に設置しております。その充実あるいはもう少し方向等を、施設ができたときには方向も変わると思うんですね。それらの方向など、それらを調整しながら、本市を初めて訪れた方でも迷わず避難できるような対応を図っていきたいと考えております。以上です。 108: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 109: ◎1番(今川 悟君) 誘導看板はわかりますけれども、ぜひ陸閘そのものに表示をするとか、注意報が出たときこれは閉まるものですとか、閉まった場合は別なところにルートがありますよということを、しっかり県のほうと相談して、いきなり閉まってそこで固まらないようにということだけはやってほしいと思います。混乱を防ぐということはやってほしいと思いますので、お願いいたします。  あと通行どめの件とも絡んでくるんですけれども、この陸閘と通行どめ、特に働いている方々とか、子供を学校に預けている人とか、津波注意報が来たときに車で移動する可能性がある方々というのはある程度想定できると思いますので、自分が通うルートでどこが閉まって、どこが通行どめになるという部分は、ぜひ何かの機会を見て、事業所等で避難訓練をこれから促していくということですので、そういうときに情報提供できるようなことはぜひ考えてほしいと思います。そう個別的にやっていくしかないのかと思いますので、ホームページでの公表も大事ですが、それぞれの地区別に避難計画の中にも大事ですし、訓練の中でもしっかり周知していくということはぜひやってほしいと思います。そこはぜひよろしくお願いします。  それから、東大の研究のほうなんですが、そうすると、この数値的な分析からはまだ市としては、何か傾向はつかみ取れていない、この数字的、修正したものをもう一回分析してもらって文章にしてもらわないと、なかなか今のところわからないというのが現状なんでしょうか。 110: ◎議長(菅原清喜君) 危機管理監兼危機管理課長阿部久人君。 111: ◎危機管理監兼危機管理課長(阿部久人君) お答えいたします。  今、市のほうにいただいているのは、例えば年齢区分とか地域別とか、そのような本当の基礎的なデータをいただいております。それで、その後のことをお尋ねしたときに、東京大学の先生、お願いした、契約を結んだ先生なんですけれども、実は今でも継続的に気仙沼に来て調査をしている。ただ、その中で確定的な証言もなかなか得られていないということもあって、文章化ができていないということでありました。先生の意向としては、今後文章化したいということを確認しておりますので、その文章化がなされたときに公表、活用を図っていきたいと考えております。以上です。 112: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 113: ◎1番(今川 悟君) わかりました。相手方があることなんですが、できれば新年度に予定しています教訓集の印刷、発行を予定していますので、そこに間に合うようにできれば頑張ってほしいと思います。  次の質問に入ります。  2番目の子育て応援都市宣言について伺います。  新年度予算案を発表した記者会見で、市長は子育てタウンミーティング等の意見については補正予算で対応したいと説明したことが報道されました。これから対策を検討すると思いますので、私からも具体策として次の2点を提案します。市の考えを示してください。  1、本市の子育て支援策に欠けているのは、市民を巻き込む仕組みと広報活動です。  課題を行政で抱え込まず、みんなで子育てを支え合う環境をつくるための意識づけと、市の意気込みを示す手法として、市民と一緒につくる子育て応援都市宣言が効果的と思いますが、その可能性について見解を伺います。  2、手づくりの遊び場、トランポリンパーク、ボルダリングジム、子連れで行けるカフェ、託児所など、子育てを応援する施設が民間の力によってふえています。市には、子育て支援の一環として、こうした施設の継続を応援していく役割が求められています。  そこで、子育て応援施設の登録制度を創設し、登録施設やファミリーサポートセンターの有料サービスなどに利用できる子育て応援クーポンを発行して、子育て世帯に配ることを提案します。施設のPRと利用促進、施設間の連携にもつながると思いますが、市の見解を伺います。 114: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 115: ◎市長(菅原 茂君) 次に、子育て応援都市宣言についてお答えいたします。  1月に開催した子育てタウンミーティングには、子育て中の市民や子育て支援に携わる方、市職員など2日間の合計で127人の参加があり、子育てに関する現状や課題、子育てしやすい環境への御提言等を直接伺うことができました。  いただいた御意見は庁内各課で共有し、早速実施可能なものについて準備を進めるとともに、参加された方々と、出された御意見の仕分けや、現行施策の改善、新たに具体化が求められる施策の検証に取り組んでおります。  子育て応援都市宣言については、プロジェクト1.90が市民には浸透しにくいネーミングであったことに鑑み、よい提案と受け取っております。宣言については、もう一段の支援の拡充強化と一緒に行う必要があると考えますので、まずは内容の充実、そして宣言の名前、ロゴやマークも含め、子育て中の皆さんを巻き込んで検討してまいります。  次に、子育て応援クーポンの発行については、市内で子供や子育て中の親子向けの事業を展開する企業や団体等が年々増加しており、官民のさらなる連携やPRが必要であると考えております。  子育て支援ネットワークの構築を図りながら、子育て情報アプリぽけっとを充実し、子育てを応援する施設やお出かけスポットの情報発信に努め、民間活動を支援するとともに、御提案いただきました子育て応援クーポンにつきましても、先ほど述べました宣言と、施設やクーポンで使うロゴマークなどとあわせて、タウンミーティング等の中で話題提供しながら検討してまいります。 116: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 117: ◎1番(今川 悟君) 前向きな答弁ありがとうございます。ぜひ進めてほしいんですが、やはりタイミングが熟してきているのかなと。今までいろいろな取り組みをしてきましたが、なかなか成果としては難しいと思うんですけれども、時間をかけてこれから取り組んでいく中で、やっと大分市として姿勢が固まってきましたから、それを形にするということでぜひ都市宣言をやってほしいと思います。  特に気仙沼の場合、市民と共創ということですので、市民参加でつくるということには得意分野ですから、ぜひそこは進めてほしいと思います。  その中でお願いしたいのは、今答弁の中で子育て中の皆様を巻き込んでという話だったんですが、私はできるだけ、今までは子育てに関心がある方々で話し合ってきたんですけれども、関心がない方々をいかに巻き込むかということが、本当にこれから次のステップとしては重要だと思いますので、事業所の方々とか地域の方々にぜひこの中に入ってもらって、そういう方々をいかに巻き込むかということがこれの目的だと思いますから、ぜひそこは検討してほしいと思いますけれども、いかがでしょうか。 118: ◎議長(菅原清喜君) 子ども家庭課長菅原紀昭君。 119: ◎子ども家庭課長(菅原紀昭君) 今川議員にお答えいたします。  今川議員の御提言のとおり、子育て支援については、庁内はもとより全市産業界ともあわせて、全体でやっぱり盛り上げていく必要があろうかと考えております。1月下旬に実施いたしました海の子フェスタなどでも、地元の企業等々の御支援も大分いただいておりますので、そういった関係も大事にしながら、また地域の方々等の連携というのも考えながら、この取り組みを充実させていきたいと考えてございます。応援都市宣言の中では、そういった部分も大事にしていきたいと考えてございます。 120: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 121: ◎1番(今川 悟君) 市長が常々市役所に仕組みをつくっていくことだとおっしゃっていますので、ぜひこの中で今取り組んでいることの効果検証、あと効果的にやる方法という話がありましたので、ぜひそこは取り組んでほしいと思います。継続的な取り組みになるように、ぜひこの中で検討してほしいと思います。ここはまた動きを見て、お話ししたいと思います。  最後に、その宣言等、これからスケジュール、年度内とか、検討は年度内にするのか、再来年度、いろいろ時間的なものがあると思いますけれども、その辺はどのくらいのスケジュール感で考えているのかだけ伺ってまいりたいと思います。 122: ◎議長(菅原清喜君) 市長菅原 茂君。 123: ◎市長(菅原 茂君) 予算がかかるものについては、今後補正対応になっていくと思います。宣言ということにつきましては、新年度内には当然のことながら行っていかなくてはならないと思っています。  先ほどちょっと言いましたけれども、1.90は非常に我々にとってはわかりやすいんですけれども、非常にぴんとこないということだったと思います。子育て応援都市宣言という、今オーソドックスな名前を出してもらったんですけれども、ややインパクトも必要なんだろうと思いまして、それはちょっと私から出てくるか、それよりは実際に当事者の皆さん方のアイデアがいいだろうと思います。そういうことで巻き込みを図っていくということだと思います。  あわせて事業所や地域、特に事業所に関しては、現在人手不足である一方で、子供の数というのがいかに事業、働きながら子供をもうけられるかということに実はかかっている。例えば、今回、きょう午後そういうことなんだと思いますが、学校を突然2週間も3週間も休むことになったときに、保護者と事業所の関係だとかということで、事業所の方たちもいろいろな意味で考えさせられる場面に来るだろうと。いい機会と言ったらおかしい言い方ですけれども、考える機会になって、我々のこういう取り組みも理解をしていただけるようになればいいなと思っています。 124: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 125: ◎1番(今川 悟君) わかりました。それでは6月の補正あたりから、まずは注目していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  では、次の質問に入ります。  3点目は、新施設の活用と指定管理についてです。  新しく整備した公共施設の有効活用が課題となっていますので、指定管理者制度の課題とあわせて、次の2点について質問します。  新しい魚市場の2階にできた水産情報等発信施設は、展示に1億円もかかったのに、市民の反応がいまいちだと感じています。  昨年5月の東日本大震災調査特別委員会での説明では、現在はプレオープンの位置づけであり、夏休みには愛称を公募し、専用ホームページも用意した上で、昨年12月ごろのグランドオープンを予定していました。しかし、その後の動きがありません。同じ階にあるクッキングスタジオとあわせて、施設の現状と課題、今後の対応を説明してください。  2、新しい公共施設で、指定管理のなり手がいなくて苦労するケースが目立っています。  指定管理団体の育成や支援に関する取り組みが欠けていることが課題だと思います。平成29年9月の一般質問では、指定管理の効果を施設ごとに検証していく方針が示されましたが、今後は施設間連携も重要となるため、盛岡市などのように指定管理団体の情報交換の場が求められます。  そこで、指定管理団体の現状や課題について意見交換できる機会の設定、人事交流や事務共同化などについて検討する会議体や中間支援組織の設置が必要と考えます。指定管理料の総額と今後の見通しとあわせて、市の考えを示してください。 126: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君の質問に対し、当局の答弁を求めます。市長菅原 茂君。 127: ◎市長(菅原 茂君) 新施設の活用と指定管理についてお答えいたします。  水産情報等発信施設についてでありますが、昨年4月27日のプレオープン後、観光客を初め気仙沼観光コンベンション協会の教育旅行、団体旅行、市教育委員会の施設見学、市内の自治会など各種団体を受け入れしてまいりました。  当初の予定では、新魚市場の供用開始後、映像資料等を充実させた上で、夏休みに愛称を公募し、12月のグランドオープンを目指しておりましたが、御協力いただいた遠洋マグロはえ縄漁船での撮影が12月上旬までの長期に及んだことから、現在、海と生きるシアターの映像編集を3月中旬の完了を目指して進めているところであります。  あわせて水産情報等発信施設に関するホームページの制作を、本年3月末の完成を目指して進めており、その後、愛称の公募をホームページ公開後の4月中旬から5月中旬にかけて行い、愛称決定の上、グランドオープンを目指してまいります。  ホームページは、観光客の誘致を意識した内容とし、魚市場全体の見学動線や、新たに開通した気仙沼港インターチェンジから魚市場までのルートを地図や写真により理解しやすいように表示するとともに、併設するクッキングスタジオや市内におけるイベントの情報も発信してまいります。  御指摘のとおり、市民の方々からは気仙沼市の水産業の特性を生かした貴重な施設にもかかわらず、PR不足を指摘する意見も頂戴しており、制作中のホームページやSNSなどを活用しながら、魚市場を初めとする水産業に関する情報発信を積極的に行い、施設の利用促進を図ってまいります。  また、昨年5月18日に開所式を行ったクッキングスタジオの利用状況については、1月末現在で55日間、延べ1,609人の方々に利用され、おおむね週に1日から2日の稼働ペースとなっているほか、41件の視察などを受け入れてまいりました。  活用事例としては、一般的な料理教室はもとより、食を通した婚活イベントや、外国の方々を含めた住民交流、料理コンテスト、あるいは食材関連企業のプレゼンテーションや技術研修会、水産加工を学ぶ技能実習生の技能評価試験会場としての利用など、多岐にわたっております。  さらには、クッキングスタジオと新魚市場水産情報等発信施設などの各施設を連携させた企画として、産業まつりにおいて、新魚市場ガイドツアーを本市の主催により行ったほか、漁業関係団体が小学生を対象に、情報発信施設で気仙沼の漁業について学び、クッキングスタジオで魚を調理して食べる親子料理教室を開催しております。  施設の展示内容や機能については、御好評をいただいておりますが、いまだに施設の存在が市民に浸透していないとの御指摘もあることから、新たに開設する水産情報発信施設のホームページや市広報、その他の広報媒体を活用するとともに、市の独自事業の積極的な企画も含めて情報発信に努め、魚食普及と水産と観光の融合施設としての役割を担う拠点として、より一層の利用拡大を図ってまいります。  次に、指定管理料の総額と今後の見通しについてでありますが、平成31年4月1日現在の74施設における本年度の指定管理料総額は約2億5,800万円であり、次年度は会計年度任用職員制度の導入に伴い、市指定管理者制度運営指針を改定したことにより、約700万円の増額となる見込みであります。  また、指定管理団体の意見交換の場の設置などについては、施設によって指定管理料の有無、営利、非営利の別など性格が異なることから、一定の施設類型ごとに開催できるかなど、他の自治体での実施例を参考に検討してまいります。 128: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 129: ◎1番(今川 悟君) まず、水産情報等発信施設から確認しますけれども、もう少しでグランドオープンという形にしたいんだということ、今の答弁でちょっとわかりづらかったのですが、グランドオープンということをもう一回するんでしょうか。4月、5月の愛称を公募した後に、夏休み前になのか、ゴールデンウイークあたりなのか、ちょっとやっぱり今の施設の名前がとても、水産情報等発信施設という施設の名前が正式名称になるんですけれども、これだけじゃなかなかPRしづらいので、わかりやすくということが愛称だと思いますから、ぜひよろしくお願いいたします。  あと私もお願いしようと思っていたのは、やっぱりこのクッキングの部分との連携をぜひお願いしたいと思ってますので、クッキングのほうは人も常駐していますし、その人ができるだけこっちのほうの面倒も見てもらえたらいいなと思っておりました。今の業務上は同じ課ではないんですか。所管がどうなっているのか確認したいのと、そういうふうにクッキングスタジオのほうの人員が、こちらの水産情報発信施設のお世話もできるのかどうか、お尋ねしたいと思います。 130: ◎議長(菅原清喜君) 水産課長昆野賢一君。 131: ◎水産課長(昆野賢一君) お答えいたします。  まず初めのグランドオープンをするのかということでございますけれども、ただいま市長答弁しましたように、今映像のリニューアルを年度内に完成させようということで、この映像のリニューアルにつきましても、今回新たな映像を多く盛り込んだ形で編集しております。そういったこともございますので、答弁のとおり愛称を募集した形でグランドオープンということで進めてまいりたいと思っております。ということで、愛称のほうも募集するということで進めます。  それから、クッキングスタジオと情報発信の連携ということでございますが、正直言って、なかなか連携の行事というのはちょっと組みにくい部分はございました。その中でも、答弁の中でさせていただきましたが、市主催のほうでそういった催しを一度企画したということと、あとは漁業団体のほうで学校、お子さん、親御さんを対象としたことをやっていただいたということなので、今後そういう機会をどんどんふやしていければと思っております。  それから、所管でございますが、クッキングスタジオ、それから情報発信とも現在は水産課の所管となっております。係はちょっと分かれておりますが、常に連携するような形で進めておりますので、例えば先ほど議員おっしゃられたように、クッキングスタジオの職員はより近いところに常駐していますので、何かの都度、様子は見ていただいているというような状況にはなっております。  以上でございます。 132: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 133: ◎1番(今川 悟君) ぜひグランドオープンに向けて一つ検討してほしいのが、今いろいろな展示物があって、カツオの1本釣りを体験できるものとか、私も子供を連れて遊びに行ったことがあるんですが、一つ一つがちょっとずつ残念というか、夢中になりづらい。もうちょっと工夫があったらいいなと思っていろいろな人に聞くと、やっぱり同じようなことを感じているということですので、スタートの段階ではよかったんですが、これからグランドオープンとなると、そういったものも少しずつ改善できたらいいなと思っているんですが、多分市のほうにもいろいろな意見が行っていると思いますし、そういうことが得意な市民の方々もいますので、そういう改善というのは考えているんでしょうか。 134: ◎議長(菅原清喜君) 市長菅原 茂君。 135: ◎市長(菅原 茂君) この施設は、私はこれを取り組むときに、成功例がないと言いました。全国の市場に行って、おもしろかったところは一つも、正直言ってないです。大体昔の何とかの模型みたいなのがほこりかかってみたいな状態になっているのを、今回復興のほうのお金が1億円ついたということで、頑張ってみようということになりました。しかしながら、やはり感じるところは同じなんだろうと思いますので、一番こちらの工夫によって頑張れるのは映像だということで、映像の部分を今頑張ってもらっています。  それと、運営するのに、常駐するスタッフを置きたくないということもありました。そういう中で、実際にやってみて、それこそグランドオープンまでにまだ時間がありますので、ちょっとお金の問題とか、どう工夫したらいいかという技術的な問題もありますけれども、もう一工夫は指示をさせていただきたいと思います。 136: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 137: ◎1番(今川 悟君) 気仙沼にはまち大学とか、いろいろ市民の意見を吸い上げる機会がありますので、そういうところのテーマにとかミッションとかとして、ぜひ宿題を与えてもらえれば、いろいろな提案が出てくると思いますから、ぜひそういうところの活用をお願いしたいと思います。  あと次の公共施設の担い手の問題なんですけれども、意見交換会の事例で盛岡市のことを出しましたが、これ何で盛岡市を出したかというと、盛岡市も気仙沼市と同じように指定管理施設の評価というのがもうとっくに始まっていまして、気仙沼市が今度指定管理者の運営指針の中でモニタリング制度というのを入れましたよね。それが平成31年度から始まって、恐らく次の、今年度分が終われば来年度に報告があるというのは出てくると。  施設の評価を個別に評価していくのはいいんですが、その評価の中で多分いいところと悪いところがそれぞれに出てくるでしょうということで、それを共有して成功例をそれぞれの施設で共有しましょうというのが、盛岡の情報交換会のようです。気仙沼市でもようやく、そのモニタリングの成果が出てきますので、ぜひこのタイミングで意見交換会、情報交換をしてほしいというのが、盛岡を出した事例だったんですけれども、ぜひ指定管理のモニタリングとこの情報交換会ということをリンクさせて考えてほしいんですが、いかがでしょうか。 138: ◎議長(菅原清喜君) 総務課長三浦利行君。 139: ◎総務課長(三浦利行君) お答えいたします。
     モニタリングの実施によって評価されるというところですけれども、実際にその施設の類型ごとに一旦は考える必要があるというところでございます。まず指定管理者のほうから類型ごとに意見を聞いて、その類型によって数が多い施設もありますし、1つしかない施設とか、そういったところもありますので、御意見を聞いた中で今後の会議等の開催について検討していきたいと考えております。 140: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 141: ◎1番(今川 悟君) 類型という意味だと、集会施設とか、教育委員会で持っています体育館とか公民館ということになると思うんですが、公民館のほうは2つしかありませんので年に1回は自主的に意見交換会を開いて、やっぱりかなり役に立っているというお話でした。ただ、そこに市が入っていないということでしたので、ぜひ市のほうまで入った意見交換会というのがあってもいいのかなと思ったのと、例えば体育館と公民館、類型的には違うように見えるんですが、体育館の指定管理をしている体育協会のほうは給料表をつくったりとか、先進的に正社員を雇ったりという取り組みをしていますので、これから公民館等に会計年度任用職員とかの取り組みが入っていくとなれば、まさしく参考になる事例がすぐ近くにありますから、ぜひそういうところからでもいいので、意見交換会は新年度からぜひやってほしいと思うんですけれども、答弁ありませんでしたけれども、さっきモニタリングの評価が6月の議会には多分報告されると思いますので、それ以降にぜひその辺の悩みとか課題とか、成功例を共有できる場を設けてほしいと思うんですが、そこはぜひ市のほうで積極的に設けてほしいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 142: ◎議長(菅原清喜君) 総務課長三浦利行君。 143: ◎総務課長(三浦利行君) お話しいただきました部分につきまして、指定管理者等とお話をした中で、モニタリングの結果も出てくると思いますので、そういった部分を含めてどういった方向で進めていったらいいのかというところで、指定管理者のほうとお話をしていきたいと考えております。 144: ◎議長(菅原清喜君) 1番今川 悟君。 145: ◎1番(今川 悟君) 市の政策として、例えば公民館を全て指定管理者にしたいとかという目標があったりしましたので、そこはぜひ市のほうから積極的にやってほしいと思います。  あといろいろな施設が新しくできている中で、やっぱり指定管理者が見つからないとか、なかなか条件が合わないということで苦労するケースが目立っていますので、そのためにも今ある指定管理者団体との意見交換をしっかりして、どういう問題を抱えているかとか、どういう悩みを抱えているかということは市として把握すべきことだと思います。  今、一つ一つの施設の評価をしていくということがあったんですが、それを全体の評価としてできるかどうか。やっぱりそれは指定管理者から今の悩みを聞いて、指定管理者側もそういう情報を共有するということが大事だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。6月にもその部分が出てきますので、そのモニタリングの結果等を見ながら、またこの議論はしたいと思います。  早いですけれども、これで一般質問を終わります。お世話さまでございました。 146: ◎議長(菅原清喜君) これにて1番今川 悟君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。  再開を午後1時といたします。      午前11時45分  休 憩 ───────────────────────────────────────────      午後 1時00分  再 開 147: ◎議長(菅原清喜君) 再開いたします。  休憩前に引き続き会議を開きます。 148: ◎議長(菅原清喜君) 次に、今議会初日に行われました報告に対する質疑を行います。  質疑は項目ごとに行います。  初めに、報告第1号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。9番秋山善治郎君。 149: ◎9番(秋山善治郎君) 二、三ちょっとお伺いします。  地盤改良が必要だったということで説明されておりますが、特に(2)の防潮堤の中間部、隣接する民家との関係で支持力を確認するためということで説明があります。これは防潮堤をつくった後で、支持力の確認をするためのボーリングだと、そう理解すればいいんですか。その辺のことについて、説明をお願いします。 150: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君の質問に対し、当局の答弁を求めます。参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 151: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 秋山議員の質問にお答えいたします。  この後書きにつきましては、法線上に当初4カ所ボーリング調査を行っておりました。4カ所は行っておりましたが、民家周辺、あとはボーリングとボーリングの間というところで、確認を含めましてボーリングを3カ所追加させていただいたところです。以上です。 152: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 153: ◎9番(秋山善治郎君) その追加した理由、確認するためということなんでしょうけれども、もう一度その辺、なぜそれが必要だったのか。そして、結果についてもお聞かせください。 154: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 155: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) お答えいたします。  資料の75ページの上のほうのA-A′断面をごらんいただきたいと思いますが、こちらにつきまして背後にすぐ防護対象の民家がございます。この部分につきましては、当初のボーリングで実際行っていなかったということで、この部分については当初の掘削ラインでいくと家屋への影響が考えられるということで、一旦ボーリング調査をさせていただいて、ここの構造形式について改めて検討させていただいたところです。  あとそれにちなみまして、同じように他の部分で当初のボーリングで飛んだような部分について、改めてその部分もボーリングを2カ所追加をさせていただいたということになります。以上です。 156: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 157: ◎9番(秋山善治郎君) 今回のこのボーリングをすることによって、いわゆる地盤改良した結果もそこで測定される仕組みになっているのかどうか、確認したいと思います。 158: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 159: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) ボーリングの結果、一応土質を想定しまして、最終的には地盤改良を選定したところです。それに伴いまして、先ほど言ったA-A′断面の部分につきましては、民家から離れたところからの切り土で切り口を設けることができて、民家のほうへ影響がないという判断をさせていただいて、このような断面とさせていただきました。 160: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 161: ◎9番(秋山善治郎君) そうすると、今回この地盤改良を増工しているんですけれども、地盤改良を増工したところについてはボーリングしたわけではないんですね。そこはそことして、また別な場所でボーリング調査をしたと、そう理解してよろしいわけですか。 162: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 163: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 先ほども申し上げましたが、当初4カ所やって、この家屋の部分で1カ所やりました。あと実際に掘っていったときに、ちょっと当初の想定と違う部分が出てきましたので、その部分についても改めて2カ所追加してボーリングをして、最終的にはこの75ページの下の断面になりますが、その部分は置きかえをさせていただくような形で、今回図面のほうを修正させていただいたということになります。 164: ◎議長(菅原清喜君) よろしいですか。  これにて報告第1号に対する質疑を終わります。  次に、報告第2号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。19番社民村上 進君。 165: ◎19番(村上 進君) 1点伺いたいと思います。  今回の工事概要、変更内容が80ページに記載されてございます。そこの2の(6)なんですが、その内容が記載されております。気になるのは書きぶりなんですが、実は2月19日に議会が休会日だったんですが、この2工区、3工区の間の場所で転落死亡事故が発生しました。(6)の附帯工の変更については、漁港施設を利用する漁業従事者や第三者の安全確保を図るため、転落防止柵などを設置することから増工するという内容です。  要は、どれほどの転落防止柵なのか。あるいは第1種漁港でありますから、漁港管理者は気仙沼市でありますから、そういう危険喚起の看板を含めて、やっぱり必要になってくるんだろうと思うんでありますが、今回の内容を説明していただきたいと思いますし、19日の事故に伴って、今後の施設の利活用についても考え方を伺っておきたいと思います。 166: ◎議長(菅原清喜君) 19番社民村上 進君の質問に対し、当局の答弁を求めます。参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 167: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 村上議員の質問にお答えいたします。  19日の死亡事故につきましては、非常に残念な事故でありました。その部分につきましては、今回の施工区域ではなく、83ページのほうをごらんいただきたいと思いますが、83ページの今回の防潮堤区間から右側に行って防波堤がございます。この防波堤の上の先端に立って、消波ブロックの間で釣りをしていた方が転落をして亡くなられたというような事故になります。  そちらの部分の対応につきましては、防波堤の上に上がるために灯台がありますので、その灯台の管理用のはしごがかかっておりました。今回そのはしごの部分については、表示看板を設置させていただいております。そのような対応を事故後させていただいたということになります。  あと今回の防護柵の設置につきましては、それとは別に今回の施工範囲の中で危険な箇所、開口しているますの部分につきまして、その周りを囲んだり、あとは船揚げ場の両端になりますが、そちらで落差の大きいところについては防護柵を設けるということでの今回の変更の内容になります。以上です。 168: ◎議長(菅原清喜君) 19番社民村上 進君。 169: ◎19番(村上 進君) わかりました。たまたま今回この場所で、市の管理する1種漁港の中での死亡事故が発生したということなんであります。基本的には原則、市管理施設の中での事故が発生したということなんですね。これからの問題になると思うんでありますが、そういう注意を喚起する看板、管理者としての周知、その辺はやっぱり私は行うべきだと思ってございます。  漁港施設を使うなということではなくて、長い歴史と文化があって、海っぺりに住む人間としてさおを出して魚を釣るという文化は本当に大事なものでありますから、であっても注意喚起をするという措置も私は管理者として必要だと思うんでありまして、ぜひ今後考えていただきたいと思うんでありますが、どうでしょうか。 170: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 171: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 市の管理漁港につきましては31あります。そのうち実際防波堤と呼ばれる部分、かなりの箇所があります。ただ、岸壁をつくれない漁港がかなりあって、実は防波堤を利用して船をとめて、そこから荷揚げをしているという実態もあって、なかなか防波堤への立ち入りをとめるということが難しいということで、これまでは防波堤に直接ペイントで立入禁止とかというのを書いていた部分がございます。  今回、先ほど言ったように、はしごのところに看板をつけまして、そこから上がらないでくださいということで一応表示はさせてもらっていますが、基本的には防波堤、釣り等に来られる方が見えるような形でペイント等で立入禁止というようなことで、改めてそのような注意喚起をしていきたいと思います。 172: ◎議長(菅原清喜君) これにて報告第2号に対する質疑を終わります。  次に、報告第3号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第3号に対する質疑を終わります。  次に、報告第4号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。9番秋山善治郎君。 173: ◎9番(秋山善治郎君) 今回フラップゲートの躯体の部分、扉がつくほうですね、変更しているということで図面で説明がありました。ただ、発注する前に十分現場調査をして設計して発注している中で、今回なぜこういうことにして幅を狭めなければならなかったのかということがわからないんですけれども、どういう事情があったのかお示しください。 174: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君の質問に対し、当局の答弁を求めます。参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 175: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 秋山議員の質問にお答えいたします。  こちらの滝浜漁港につきましては、当初発注した時点で防潮堤の高さが11.3メートルということで設計をして工事を進めるということで発注をしたところですが、地盤隆起分を今回考慮させていただきました。そのために11.3メートルの防潮堤の天端が、ここについては11.05メートルということで25センチ下がったということで、それに合わせまして陸閘の部分につきましても壁の高さが25センチ下がったような形で、今回変更させてもらったということです。以上です。 176: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 177: ◎9番(秋山善治郎君) 壁の高さが下がったことと、この幅が狭くなったのがちょっとわからないんですけれども、そこはどういうことなんでしょうか。 178: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 179: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) お答えいたします。  高さを変えるとともに材質の部分で今回その部分も変更させていただいたところです。ですので、103ページのほうの陸閘の正面図を見ていただきたいと思いますが、通路部分の6メートルは確保したままでございます。要は、その両側の扉体を支える部分になりますが、そちらの部分で材質の変化に伴いまして、こちらで幅が変わったというところで御理解いただきたいと思います。 180: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 181: ◎9番(秋山善治郎君) そうすると、フラップゲートそのものの製品そのものは全く何も変更がないけれども、周りって、あれ全体かかるから、全体の中の構造そのものの変更になったということなんですか。この辺ちょっとわからないので、もう一度説明をお願いします。 182: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 183: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) 通路部分の6メートルは確保しております。あと104ページのほうの側面図を見ていただきたいんですが、防潮堤の扉体、要は浮き上がる部分が25センチ小さくなったことによって、おさまる部分も狭くなる。ですので、通路部分は変わりませんが、脇から見たときには全体的に今回狭めたという形になります。よろしいでしょうか。 184: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 185: ◎9番(秋山善治郎君) そうすると、実際の現場の工事というのは、どのくらい工事の変更が起きたんですかね。25センチ下げるのはわかりました。そして、40センチ狭まったんですかね。支える部分も含めて狭まったんですが、そうするとその工事は現場工事の中での調整で、これは変更できた工事という形で見ていいんですか。その辺の扱いが、どのような形で現場工事が行われたかについて御説明をお願いします。 186: ◎議長(菅原清喜君) 参事兼水産基盤整備課長村上秀一君。 187: ◎産業部参事兼水産基盤整備課長(村上秀一君) お答えいたします。  この部分につきましては、先ほども言ったように高さ的には小さくなりました。ただ、104ページの下段のほうを見ていただきますと、構造的に下部の基礎の部分がちょっと厚くなったということで、こちらについては変更部分で直工で780万円ほど増工になっております。以上です。 188: ◎議長(菅原清喜君) よろしいですか。(「なし」の声あり)これにて報告第4号に対する質疑を終わります。  次に、報告第5号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第5号に対する質疑を終わります。  次に、報告第6号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第6号に対する質疑を終わります。  次に、報告第7号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第7号に対する質疑を終わります。  次に、報告第8号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第8号に対する質疑を終わります。  次に、報告第9号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第9号に対する質疑を終わります。  次に、報告第10号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第10号に対する質疑を終わります。  次に、報告第11号専決処分の報告についてに対する質疑を行います。(「なし」の声あり)これにて報告第11号に対する質疑を終わります。 189: ◎議長(菅原清喜君) 次に、けさほど秋山善治郎議員から議事進行のあった新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴う市立小中学校の臨時休校等の現時点での対応方針について、教育委員会から説明いたさせます。教育部長池田 修君。 190: ◎教育部長(池田 修君) それでは先ほどの件でございますけれども、私のほうから新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴います市立小中学校の臨時休校等の現時点の対応等につきまして、報告させていただきたいと思います。  まず経緯でございますけれども、昨日の夕刻、教育委員会といたしましてもネットの情報で安倍首相の発言といいますか、その提案を確認したところであります。そこで3月2日ということで、来週の月曜日からだなということで、その時点で県教委あるいは文科省からの具体な通知等はありませんでしたが、3月2日と急なことでもございましたので、昨夜教育委員会内で部内の緊急な会議を開催いたしまして、対応について協議したところでございます。  それを踏まえまして、現時点での対応策の案といたしまして作成し、本日朝開催されました庁内の新型コロナウイルス感染症対策本部会議の中で、庁内で情報共有し、御理解を賜ったという状況でございます。さらには、ただいまお昼休みに戻りましたところ、県の教育委員会から通知がございまして、その内容を確認した結果、我々が素案としてつくった対応の内容とそごがございませんでしたので、その方向で進めるということで報告させていただきたいと思います。  それと資料でございますけれども、何せばたばたしておりまして大変申しわけございませんけれども、本日中に保護者の皆さんへ通知はもちろんお出しいたしますし、マスコミ関係への周知も図ってまいりたいと思いますので、そういった資料ができ次第、議員の皆さんには参考資料として本日中にお配りしたいと思いますので、いましばらくお待ちいただきたいと思いますし、口頭での説明で大変失礼でございますけれども、よろしくお願いしたいと思います。  まず、臨時休校の内容でございます。3月2日月曜日から春休みの前日3月24日火曜日までの期間、市内の小中学校全校を臨時休校としたいと思います。  休校中の児童・生徒の過ごし方でありますけれども、従来のインフルエンザによる学校閉鎖に準じた対応ということで、学校のほうには指示したいと思っております。さらに、児童・生徒の朝晩の体温測定と健康チェック、異常がある場合の学校への連絡を保護者のほうに依頼したいと思います。  それと、幼稚園の関係でございます。市立幼稚園につきましては臨時休園の措置はとらないということで決定してございます。ただ、園児の保護者の判断で登園を控えたいという場合は、それはそれでやむを得ないのかなとは考えてございます。幼稚園につきましては、これまでの新型コロナウイルス感染の予防対策に万全を期していただくように、さらに通知する予定でございます。  それと、臨時休校へ対応が困難な、例えば低学年のお子さんがいる仕事を休めない御家庭、保護者の皆さんへの対応でございますけれども、ここの部分につきましてはまだ国のほうから具体の案が示されてございませんけれども、子ども家庭課等の関係課と学童の部分であったり、あるいは産業部等と雇用の関係、休みの関係とか、そういった部分に支障が出ないように、できるだけ支障が出ないような方向で、庁内の関係課と調整してまいりたいと、対応はこれから具体の部分は検討してまいりたいと思います。  それと、直接休校に係るものではありませんけれども、これから予定されております学校での行事関係ですね、卒業式、終業式あるいは修学旅行等につきましては、本日臨時の校長会議を16時30分から開催する予定でございますので、その中で各校長先生から状況を聞きながら、意見を伺いながら、今後調整してまいりたいと。日々状況が、国の流れ、あるいは変わっておるものですから、最新の情報でこれから調整してまいりたいと思っております。  それと、高校の入試でございます。こちらにつきましては、県に確認いたしまして予定どおり3月4日に実施されるということで、本日学校のほうには、受験票の配付や学校内での激励会等は本日中に行ってほしいということでお知らせする予定でございます。  それと、部活動でございますけれども、部活動は原則として休止という取り扱いにさせていただきたいと思いますし、大会の参加であったり、練習試合のほうは見送るようにということでお伝えしたいと思います。  それと、今回の臨時休校措置の保護者への周知でございますけれども、学校宛てと保護者宛ての文書をそれぞれ作成し、子供さんを通じて配付したいと思いますし、なおメールであったり、あるいはホームページであったり、その周知を徹底してまいりたいと考えてございます。保護者の皆さんが集まっていただく保護者会等は、実施しないという予定にしております。  それと、あとは休校に関連いたします給食であったりスクールバスの関係、こちらのほうも本日中にとめるような手続、調整を業者のほうと図ってまいりたいと。きょうじゅうであれば対応が可能ということを確認してございますので、そういった内容で調整してまいりたいと考えてございます。
     つけ加えますけれども、春休みにつきましては、3月24日までの臨時休校、そして3月25日からは引き続き春休みということで対応してまいりたいと思います。出校日等につきましては、今後調整しながら検討してまいりたいと考えてございます。  説明については、報告については以上でございます。 191: ◎議長(菅原清喜君) 質疑ございますか。9番秋山善治郎君。 192: ◎9番(秋山善治郎君) 報告してもらってありがとうございます。ちょっと確認させてください。  昼休みに戻ったら県の教育委員会から通知が来ているということで、今部長から説明がありました。その通知文書というのは、後で資料として出してもらうんだと思いますけれども、ちょっと確認したいんですが、国からの通知に基づいた通知という形になっているのかどうか。そこを最初に確認したいと思います。いかがでしょうか。 193: ◎議長(菅原清喜君) 教育部長池田 修君。 194: ◎教育部長(池田 修君) 議員おっしゃるとおり、国からの通知に基づいた通知であります。 195: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 196: ◎9番(秋山善治郎君) 3月2日から3月24日まで全校の臨時休校にするという御説明ありました。低学年の問題についてはまだ方針が定かでないという話がありました。この間は、低学年用に開校するということもあり得るということで、私たちは受けとめていいのかどうか。そこはどうなんでしょうか。 197: ◎議長(菅原清喜君) 教育部長池田 修君。 198: ◎教育部長(池田 修君) その部分につきましては、何せ昨日の御提案ということで、ほかの状況で、千葉のほうでは学校で1、2年生を預かるというようなところもございますけれども、そういった部分も含めて支障のないように、できるだけ便宜を図れるような体制をこれから検討してまいりたいと。2日から、もうあすあす始まることではありますけれども、検討してまいりたいと思います。 199: ◎議長(菅原清喜君) 9番秋山善治郎君。 200: ◎9番(秋山善治郎君) もう少々確認します。  特に3学期というのは、学年の中でも最後の追い込みということで皆さん一生懸命頑張る、期間は短いんですけれども、結構頑張らせる時間だろうと思うんですけれども、そこを丸々1カ月休んでしまうわけですが、当然学力の問題というのが出てくるんだと思います。そこの点については、いわゆる県教委または国のほうからは何か指示があるのかどうか。そこについても確認したいと思います。 201: ◎議長(菅原清喜君) 学校教育課副参事櫻井直人君。 202: ◎学校教育課副参事(櫻井直人君) お答えします。  その件に関してですが、可能な限り家庭学習を適切に課すなどの必要な措置を講じることということで、きのうの段階で校長先生方には、休み中の課題等の準備について連絡をしているところでございます。(「私は終わります」の声あり) 203: ◎議長(菅原清喜君) よろしいですか。ありませんか。(「なし」の声あり) 204: ◎議長(菅原清喜君) 次に、昨日の本会議において、高橋清男議員から議事進行があった件については、本会議の音声を確認の上、精査中でありますので、もう少し時間をいただきたいと思いますので、御了承願います。 205: ◎議長(菅原清喜君) 以上をもちまして、本日は散会いたします。  大変御苦労さまでした。      午後 1時29分  散 会 ───────────────────────────────────────────   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  令和2年2月28日                    気仙沼市議会議長  菅 原 清 喜                    署 名 議 員   小野寺   修                    署 名 議 員   及 川 善 賢 発言が指定されていません。 このサイトの全ての著作権は気仙沼市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) KESENNUMA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...